クラウドPBXは、インターネット環境があれば場所を問わず電話対応ができる便利な仕組みとして、多くの企業で導入が進んでいます。一方で、「音質が不安定」「想定よりコストがかかる」といったデメリットがあるのも事実です。
この記事では、クラウドPBXの6つのデメリットとメリット、導入時の失敗例やデメリットを軽減するポイントを解説します。クラウドPBXの導入を検討する参考になるため、ぜひ最後までご覧ください。
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クラウドPBXの6つのデメリット

クラウドPBXは利便性の高い電話システムですが、導入にあたっては以下のようなデメリットや注意点があります。
- ランニングコストが上がる可能性が高い
- 通話の音質がインターネット環境に左右される
- セキュリティリスクがある
- 業者によってサポート体制が不十分
- 電話番号がそのまま引き継げないケースもある
- 緊急通話対応の制限があるケースもある
ここでは、クラウドPBXを導入する前に把握しておきたい代表的な6つのデメリットを解説します。
ランニングコストが上がる可能性が高い
クラウドPBXは初期投資を抑えやすい一方で、月額課金が前提となるサービスがほとんどです。利用人数や内線数が増えるほど費用が積み上がり、長期的にはオンプレミス型より高額になるケースもあります。
また、通話料が従量課金となる場合や、録音・転送・分析などの機能が有料オプションとして設定されていることも少なくありません。導入時は安価に見えても、運用フェーズで想定外のコストが発生する可能性がある点には注意が必要です。
通話の音質がインターネット環境に左右される
クラウドPBXはインターネット回線を利用して通話をするため、回線の速度や安定性が音質に直結します。従来の電話回線を使うPBXと比べると、回線が混雑している時間帯や通信環境が不安定な場所では、音声の遅延や途切れが発生しがちです。
特に、在宅勤務や外出先からの利用が多い企業では、通信品質のばらつきが顧客対応の質に影響する可能性もあります。そのため、事前のネットワーク環境確認が重要です。
セキュリティリスクがある

クラウドPBXはクラウドサービスである以上、情報管理の観点で注意が必要です。社員がスマートフォンやPCを使って通話する場合、端末の紛失や盗難によって通話履歴や顧客情報が漏えいするリスクがあります。
特に、私物端末を業務利用する「BYOD」の場合、ウイルス感染や不正アクセスといったリスクも否定できません。サービス側のセキュリティ対策だけでなく、端末管理ルールや認証設定など、社内での運用体制を整えることが大切です。
業者によってサポート体制が不十分
クラウドPBXの事業者は多数ありますが、サポート内容や対応品質には大きな差があります。障害発生時にすぐ相談できない、対応時間が限定されている、導入後のフォローが手薄といったケースも珍しくありません。
電話は企業活動の要となるため、トラブル時の対応が遅れると業務全体に影響が及びます。価格や機能だけでなく、サポート窓口の対応時間や実績も含めて比較検討する必要があります。
電話番号がそのまま引き継げないケースもある
クラウドPBXでは、利用中の電話番号をそのまま移行できない場合があります。番号の種類や回線契約の条件、提供事業者の仕様によっては、新規番号の取得が必要になることも少なくありません。
その場合、名刺やWebサイト、取引先への周知など切り替えに伴う負担が発生します。また、FAX機能が非対応だったり既存FAXとの互換性に問題が生じたりするケースもあります。そのため、事前確認を怠ると業務に支障が出る可能性がある点も考慮しなければなりません。
緊急通話対応の制限があるケースもある
クラウドPBXでは、「110」や「119」といった緊急通報への発信が制限されている場合があります。これは、インターネット回線を利用する仕組み上、通報者の正確な位置情報を特定できないことが理由です。
そのため、緊急時は携帯電話から発信するなど、別の手段を用意しておく必要があります。安全管理の観点からも、クラウドPBX導入時には緊急連絡手段の運用ルールを明確にしておくことが重要です。
クラウドPBXのデメリットを軽減するポイント

クラウドPBXにはいくつかのデメリットがありますが、事前の確認や工夫次第で多くは回避・軽減が可能です。具体的な対策を確認していきましょう。
クラウドPBXの料金や機能を比較する
クラウドPBXは会社ごとに料金体系や搭載機能、サポート内容が大きく異なります。そのため、最初から一社に絞り込むのではなく、複数のサービスを比較検討することが重要です。
多機能なサービスが必ずしも自社に最適とは限らず、使わない機能が多いほどコストだけが膨らむケースもあります。自社が解決したい課題や必要な機能を洗い出したうえで、月額費用や通話料、導入までの期間なども含めて総合的に確認しましょう。
従業員の働き方に合わせて端末を選ぶ
クラウドPBXは、IP電話機・スマートフォン・PCなど、さまざまな端末を電話として利用できる点が特徴です。オフィスで固定席の従業員には安定した通話が可能なIP電話機、外出が多い営業担当にはスマートフォン、コールセンター業務にはPCの利用が適しています。
このように、業務内容や働き方に合わせて端末を使い分けることが重要です。音質や利便性の問題を抑えつつ、業務効率を高められます。
電話番号をそのまま引き継げるかどうか確認する
クラウドPBX導入時に見落としがちなのが、現在使用している電話番号を継続利用できるかどうかです。回線の種類や契約内容によっては、番号ポータビリティが利用できないケースもあります。
事前確認をせずに回線を解約すると、長年使ってきた番号を失う恐れがあります。取引先や顧客への影響も大きいため、契約前に必ず事業者へ確認し、番号移行の可否や手続き条件を明確にしておきましょう。
サポートの充実度を比較する
クラウドPBXは運用開始後のトラブル対応が非常に重要です。障害発生時にすぐ相談できるか、日本語での対応が可能か、電話やチャットでのサポート体制が整っているかなどを事前に確認しておく必要があります。
特に海外ベンダーのサービスでは、サポート時間や対応方法に制限がある場合もあります。価格や機能だけでなく、万が一の際に安心して任せられるサポート体制かどうかも、比較検討の重要な判断材料となるでしょう。
以下の記事では、クラウドPBXの導入費用を詳しく解説しています。参考になるので併せてご覧ください。

クラウドPBXのメリット

クラウドPBXは、PBX(構内交換機)をクラウド上に構築し、インターネット経由で電話の発着信を管理する仕組みです。専用機器の設置や大規模な工事が不要なため、初期費用を大幅に抑えられる点が大きなメリットといえます。
また、通話料も比較的安価で、固定電話・携帯電話を問わずコスト削減につながります。場所を選ばず電話対応ができ、スマートフォンを内線として活用できるため、テレワークとの相性も良好です。
災害時でも業務を継続しやすく、BCP対策としても有効な手段といえるでしょう。
以下の記事では、PBXの種類を詳しく解説しています。参考になるので併せてご覧ください。

クラウドPBXの導入の失敗例

クラウドPBX導入で多い失敗例として、価格の安さだけを重視して選ぶケースが挙げられます。利用人数や通信環境、必要な機能を十分に整理しないまま導入すると、音質や使い勝手に不満が出やすくなります。
また、トラブル発生時のサポート体制を確認せず契約してしまい、運用に支障をきたすことも珍しくありません。不安要素がある場合は無料トライアルなどを活用し、実際の使用感を確認したうえで慎重に判断することが重要です。
まとめ

この記事ではクラウドPBXのデメリットを中心に、メリットや導入時の失敗例、デメリットを軽減するポイントを解説しました。
クラウドPBXは、初期費用を抑えられ、場所を選ばず電話対応ができるなど多くのメリットがあります。一方で、ランニングコストや音質、セキュリティにサポート体制などの面で把握すべきデメリットも存在します。
導入時は価格だけで判断せず、機能や運用体制、番号移行の可否まで確認することが重要です。自社の業務内容や働き方に合ったサービスを選び、事前検証をすることで、クラウドPBXの利便性を最大限に活かせるでしょう。
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